2016年3月7日月曜日

支援者が 「得意分野」より「苦手分野」を支援する理由 2

支援者は発達障害の「得意を活かす支援」より
「苦手を埋める支援」の方が管理しやすい。
何故なら、支援者は
責任能力の限界を超えた支援は出来ないからです。
という事は、何を意味するかというと
「発達障害の能力を活かす支援」は
「支援者の能力の限界」に左右されます。
例えば「会話は苦手だが、音楽の才能がある」
当事者がいるとします。
しかし支援者がプロ級の音楽家でもない限り、
その当事者の「得意を活かす支援」は出来ないわけです。
しかし仮に支援者が、
プロから音楽を学べる機会を用意したとしても、
そこで当事者が「会話が苦手」などの特性により
何かトラブルが起きた際、支援者の責任は重くなります。
であれば、支援者は「会話は苦手」という特性への
支援の方が、支援者の能力的にも、責任的にも
リスク管理しやすい訳です。
しかし苦手分野ばかりの支援では、
当事者は満たされませんし、
(苦手分野ばかりやると)失敗体験も増えるので、
自己否定的になり、結果として
全体的に能力低下という事態が考えられます。
これが発達障害の支援の難しさです。

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