2012年12月30日日曜日

多数派優位の合理性


市場原理が社会を形成しているように、
効率化の名の下に、多数派は便利に・少数派は不便になる。
この社会は多数派が優先される。

多数派は「場」を限定する限り必ず表れる。
多数派は優先され、その場の居心地を獲得する。
しかし「場」の限定の仕方次第で、少数派も多数派に変わり得る。
例えば日本という国では「日本語が多数派」であるが、
海外へ出れば少数派という事である。
つまり「多数派、少数派」は相対的存在であり、絶対的ではない。

多数派・少数派の力関係は原則として崩れない。
しかし「特定の場」を少数派で埋めれば、少数派は多数派に変わる。
(例:左利きだけの部屋を作れば、その部屋は左利きが多数派となる)

発達障害も少数派である。

だから、発達障害だけの空間・社会を作れば、
発達障害こそが多数派となり新たなルールが作られる。
その中で当事者は「生きやすさ」を手に入れる可能性がある。
その試みに、自分は希望を感じている。